●038 哀れの菫 あわれのすみれ 〇かおりもうせたるあわれのこのはな

 表題:哀れの菫
 読み:あわれのすみれ

 収録:(A)球溪歌集「四季」 犬童信蔵著 音樂教育書出版協會 1936(S.11).11 ◎[A3-1],Copy=[Ka1] ※目次は「哀れのすみれ」

 記譜:単声(伴奏付き) ヘ長調 3/4

 インチピット:ドソラ|シファ|ミラソ

 曲:トスティ,パオロ(Tosti, Paolo)(1846-1916)[イタリア]
 原曲:Poor flower
 詞:犬童球渓 ※1930(S.5)作詞

 ※原曲楽譜あり


[詞] ※「四季」より

1.香も失せたる哀(あは)れの此の花 其(その)色褪(あ)せたる 哀れのこの花
  あゝ似たりや 我がこの身に
  思ひに沈みて 頭(かしら)を垂るるか 菫あはれ

2.歎きの涙か葉末(はずゑ)の白露 朽ち行(ゆ)く姿か萎(しぼ)める其(その)花
  あゝ口づけ我にゆるせ
  移らふ心の人しも怨(うら)むか 菫あはれ


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